ストーム、ヴァルキリーズを制し、最後のプレーオフ進出枠を獲得!

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サマリ

  • シアトル・ストームが、ゴールデンステート・ヴァルキリーズに64-63で勝利し、WNBAプレーオフ最後の1枠を獲得。
  • エリカ・ウィーラーが試合時間残り19.2秒で決勝点となるジャンプシュートを決め、チームを勝利に導いた。
  • ストームは、過去の試合でプレーオフ進出を確定させるチャンスを逃していたが、最終戦で自力での出場を決めた。
  • 接戦を制したストームは、今シーズンの「クラッチ」ゲーム数がリーグ最多の29試合を記録。
  • プレーオフでの対戦相手は、ヴァルキリーズ対ミネソタ・リンクスの結果によって決定する。

ストーム、ヴァルキリーズを破り、プレーオフ最後の1枠を獲得

シアトル発 - シーズン最終戦の最後のブザーが鳴るまで予断を許さない展開だったが、シアトル・ストームは火曜日の夜、ゴールデンステート・ヴァルキリーズを64-63で下し、WNBAプレーオフ最後の8枠目を確保した。決勝点となったのは、試合時間残り19.2秒でエリカ・ウィーラーが決めたジャンプシュートだった。

「子供の頃、家の駐車場で5、4、3…とカウントダウンしてシュートを決めるようなものだった。それをライブでやっただけ。」と、ヴァルキリーズのディフェンスの要であるベロニカ・バートンを相手にアイソレーションからプルアップシュートを決めたウィーラーは語った。

「こういう瞬間のために生きている。そして、この観客の前で。この観客は最高だ。気分は最高。まだ震えている。父がずっと抱きしめてくる。最高に気分がいい。プレーオフに進出できて本当に嬉しい。」

ストームは火曜日以前にも、何度かプレーオフ進出を確定させるチャンスがあった。9月1日のロサンゼルス・スパークス戦に勝利すれば、シアトルの進出はほぼ確定だったし、先週金曜日のニューヨーク・リバティ戦に勝利すれば、正式決定となっていたはずだ。しかし、ストームはどちらの試合も落とし、8月初旬以降、クライメット・プレッジ・アリーナでの試合は1勝7敗と、シーズン終盤にかけてホームで不調が続いていた。

プレーオフ進出への道のり

マジックナンバーが1だったシアトルは、ヴァルキリーズに勝つ必要はなく、火曜日にスパークスがフェニックスに敗れるか(結果は88-83でスパークスの勝利)、木曜日のシーズン最終戦でラスベガス・エースに敗れれば、プレーオフ進出が決まるはずだった。しかし、ストームの関係者は誰もそのようなシナリオを望んでいなかった。

シアトルのノエル・クインHCは、「他の人の勝ち負けに頼るのは決して良い気分ではない。この瞬間を掴み、ホームで好調なチームを相手に勝利を収められたことは、粘り強さを示すだけでなく、少しは肩の荷が下りる。」と語った。

ストームのオールスター、ネカ・オグミケは「率直に言って、そんな形でプレーオフに進出したくはない。それが現実だ。時にはそうなることもあるけれど、勝つか負けるかのシーズンにそんな形で臨みたいわけではない。だから、自分たちの力で勝ち取れたことを嬉しく思う。」と語った。

接戦を制したストーム

接戦を演じることは、シアトルにとって当然の流れだった。44試合という延長されたレギュラーシーズンで、WNBAアドバンスド・スタッツの定義によれば、シアトルは最終5分で5点差以内という「クラッチ」な試合を29試合も戦い、リーグ記録を樹立した。一方、ゴールデンステートは24試合で、ワシントン・ミスティクスと並んで2位だった。

8月初旬以降、ストームはこれらの試合で3勝8敗だった。オグミケは、この経験がチームをプレーオフでの成功に導くと楽観視している。

「私たちはその筋肉を鍛えてきた。最終的にプレーオフのような環境でそれを発揮できるようにね。」と彼女は語った。「8月に戦った多くの試合は、プレーオフのような環境だったと思う。それがプレーオフで経験することになるであろうことに私たちを準備させると信じている。正しい方向に進んでいる。トップに立てたことは、本当に私たちが望んでいたことだ。」

そのためには、ベンチからチーム最多の17点を挙げたウィーラーが、シアトルのシーズンで最も重要なシュートを放ち、決めなければならなかった。

オグミケは「今夜起こったことは、偉業だ。そういう瞬間にいたいと思わなければならない。人はテレビでそれを見て、『ああ、私にもできる』と思うだろう…だから、誰もができるわけではない。私たちのチームには、そういう瞬間に立てる人がたくさんいると信じている。そして、Eは準備万端でチャンスを掴み、素晴らしい仕事をしたと思う。」と語った。

それを守り抜くために、ストームは最後のディフェンスで阻止する必要があった。タイムアウトを取り、ボールを進めた後、ゴールデンステートのジャネル・サラウンにはリードを奪うチャンスが2度あった。ゲームハイの22点を挙げたサラウンは、リムへのシュートと3ポイントシュートを外し、ウィーラーがボールを確保して時間を稼いだ。

クインHCは「ゲームの終わり方、あのディフェンスでのポゼッション、ボールを奪うために戦う姿。それが今年の私たちの縮図だ。ただひたすら戦い、時にはうまくいかず、物事がうまくいかないこともある。ため息が出る。選手たちにとっても、とても努力してきたし、繋がりも強く、とてもそれを望んでいる。」と語った。

「プレーオフ進出を決められた。以前にも話したが、勝てば進出だ。それを達成できたことに、感謝と誇りを感じている。このグループをとても嬉しく思う。」

シアトルは最後にプレーオフ進出を決めたチームだが、ヴァルキリーズが木曜日のミネソタ・リンクス戦の結果次第では、第7シードになる可能性もある。もしゴールデンステートが勝利すれば、第6シードとなり、インディアナ・フィーバーが第7シード、シアトルが第8シードとなる。しかし、ミネソタが勝利すれば、インディアナが第6シード、シアトルがタイブレーカーにより第7シードとなり、ヴァルキリーズは第8シードに落ちて、1回戦でリンクスと対戦することになる。

シアトルがプレーオフに進出したことは、来年のWNBAドラフトにも重要な意味を持つ。ストームはロサンゼルスの2026年1巡目指名権を持っており、これはドラフトロッタリーで決定されることになった。一方、シアトル自身の指名権は、ブリトニー・サイクスのシーズン途中のトレードを完了させるために、ワシントン・ミスティクスに渡ることになる。

解説

この記事は、WNBAのシアトル・ストームが、最終戦でゴールデンステート・ヴァルキリーズに勝利し、劇的な形でプレーオフ進出を決めた様子を伝えています。記事では、試合展開の詳細だけでなく、チームの苦境や勝利への執念、そしてキープレイヤーであるエリカ・ウィーラーの活躍が強調されています。さらに、プレーオフの対戦相手や、来年のドラフトに与える影響についても触れられており、単なる試合結果の報道にとどまらず、チームの現状や未来を見据えた深い洞察が盛り込まれています。

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出典: https://www.espn.com/wnba/story/_/id/46212853/storm-edge-valkyries-clinch-final-wnba-playoff-spot