チェルシー、エンソがCWCの暑さを「非常に危険」と指摘
サマリ
- チェルシーのエンソ・フェルナンデスがクラブワールドカップの「非常に危険な」暑さについて懸念を表明。
- 2026年ワールドカップでの選手の安全のために、FIFAにスケジュール変更を要請。
- クラブワールドカップ中の猛暑は、複数の選手や監督から懸念の声が上がっている。
- FIFPROのデータでは、WBGT(湿球黒球温度)が28度を超え、試合の延期または中止が必要だった試合が複数存在。
- FIFAは暑さ対策として、屋根付きスタジアムの使用や冷却休憩などを検討している。
チェルシーのエンソ:「CWCの暑さは『非常に危険』」
チェルシーのエンソ・フェルナンデスは、クラブワールドカップのプレー環境が「非常に危険」であると述べ、来年の2026年ワールドカップで選手が危険にさらされるのを避けるために、FIFAに「スケジュールを変更」するよう促した。
アメリカで開催されているクラブワールドカップ中の猛暑は、数々の著名な選手や監督からプレー環境に対する懸念の声が上がっている。
グローバル選手組合FIFPROは、WBGT(湿球黒球温度)で28度を超える暑さのために、3試合が延期または中止されるべきだったことを示すデータを示した。
クラブワールドカップの暑さ問題
チェルシーがニュージャージー州メットライフ・スタジアムでフルミネンセと対戦した準決勝は、東部時間午後3時のキックオフ時に華氏96度(摂氏約35.5度)の気温となった。
プレミアリーグに所属するチェルシーは、同会場で東部時間午後3時にパリ・サンジェルマンと決勝で対戦する予定だ。アルゼンチン代表MFのエンソは、この環境への対応に苦労していると語った。
「正直に言って、暑さは信じられないほどです」とエンソは述べた。「正直、どう説明すればいいのかわかりません」
「先日、プレー中に少しめまいがしました。本当にめまいがしたので、地面に横にならざるを得ませんでした。この気温でプレーするのは非常に危険です」
「さらに、スタジアムに見に来る人々、家で観戦する人々にとってもそうです。試合のスペクタクル、試合のスピードは同じではありません。すべてが非常に遅くなります」
2026年ワールドカップへの影響
アメリカは、カナダ、メキシコとともに、来年6月から7月にかけて48チームが参加するワールドカップを共催する予定だ。
エンソは、暑さが来年の大会に影響を与えないように、大会の再評価が必要だと述べた。
「来年はスケジュールが変わることを願っています」とエンソは述べた。「少なくとも、美しく魅力的なサッカーの祭典であり続けるように」
FIFAの対策
アーセナルの元監督で、現在はFIFAのグローバルサッカー開発責任者を務めるアーセン・ベンゲルは、クラブワールドカップ中の夏の暑さがプレーに影響を与えていることを認めている。
「一部の試合では暑さが問題でした」とベンゲルは認めた。「冷却休憩や休憩中のピッチへの散水で、それに対処しようと試みました。この点で多くのことを学びました」
ベンゲルは、FIFAが来年の大会の初期の試合を開催するために、アトランタ、ダラス、ロサンゼルス、ヒューストンなどの都市で屋根付きスタジアムを使用することを検討していると述べた。
また、FIFAのアナリストが暑さが選手のパフォーマンスに与える影響を調査した結果、気温が摂氏35度(華氏95度)を超えると、総移動距離よりもハイスピードランニングやスプリントに影響を与えることがわかったと述べた。
「来年はテレビのスケジュールに従う必要があるので、屋根付きスタジアムが増えるでしょう。これらの状況に対処するためにより良い準備をするために学んでいます」とベンゲルは述べた。
ロイターからの情報が本記事で使用されています。
解説
この記事は、チェルシーのエンソ・フェルナンデスがクラブワールドカップにおける過酷な暑さについて懸念を表明し、2026年ワールドカップに向けてFIFAにスケジュール変更を求めたことを報じています。選手の安全と試合の質を考慮し、FIFAが暑さ対策として屋根付きスタジアムの利用や冷却休憩の導入などを検討していることが述べられています。気候変動の影響がスポーツイベントにも及んでいる現状を示唆しており、今後の大会運営における環境への配慮の重要性を強調しています。
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