ハーバード、ハーバートを絶賛! ボルト、ついにK.C.を撃破
サマリ
- ロサンゼルス・チャージャーズがカンザスシティ・チーフスに27-21で勝利し、対チーフス7連敗を阻止。
- ジャスティン・ハーバートが318パスヤード、3タッチダウン、32ラッシングヤードを記録する活躍を見せた。
- ジム・ハーボー新ヘッドコーチ体制下で最大の勝利の一つとなった。
- オフェンス陣の再編が奏功し、ワイドレシーバー陣が強みを発揮。
- 試合はブラジルのサンパウロで開催された。
ハーボー、ハーバートを絶賛、チャージャーズがついにK.C.を破る
劇的な勝利を飾ったチャージャーズ
金曜日の夜、ブラジルのサンパウロで行われた試合の第4クォーター終盤、ジャスティン・ハーバートがカンザスシティ・チーフスのラインバッカー、ドリュー・トランキルにサックされた時、6点リードを守っていたチャージャーズは、ボールを相手に渡し、またもや手痛い敗北を喫するのではないかという危機に瀕しているように見えた。
しかし、残り2分14秒、3rdダウン残り14ヤードの場面で、ハーバートはパスを投げようと一旦下がった後、19ヤードをスクランブルし、冷静にスライディングしてファーストダウンを獲得。サイドラインにいたチームメイトたちは大騒ぎとなった。
このスクランブルでチャージャーズは27-21で勝利を収め、対チーフス戦の7連敗に終止符を打った。また、ハーバートにとってキャリア最高の試合の一つとなり、彼は318パスヤード、3タッチダウン、そして32ラッシングヤードを記録した。このスクランブルは、ジム・ハーボー時代におけるロサンゼルスでの最大の勝利を決定づけるものとなった。
ハーボーはハーバートについて「彼は本当に手強い相手だ。問題児だよ」と語った。
オフェンス再編が奏功
ジョー・ホート general managerはオフシーズン中にチャージャーズのオフェンス陣を再編した。ランニングバックのナジー・ハリス、ライトガードのメキ・ベクトン、ワイドレシーバーのキーナン・アレンを獲得。ドラフトでは1巡目でランニングバックのオマリオン・ハンプトン、2巡目でワイドレシーバーのトレ・ハリスを指名した。これらの動きは、ヒューストン・テキサンズに32-12で屈辱的なプレーオフ敗戦を喫したことを受けて行われた。その試合では、テキサンズのディフェンスラインがスクリメージを圧倒し、ハーバートは正確性を欠き、ラッド・マコンキー以外のチャージャーズのレシーバーたちは苦戦を強いられた。
金曜日の試合では、チャージャーズはヒューストンでのオフェンスにおける非効率性を払拭したかのように見えた。
ハーバートは試合のほとんどの時間、フィールドを見渡してレシーバーを見つける時間があり、プレッシャーを受けていない場面では、20回中24回のパスを成功させ、268ヤードと2つのパスタッチダウンを記録した。
昨シーズンのアキレス腱だったチャージャーズのレシーバー陣は、金曜日の夜にはチームの強みとなった。
ワイドレシーバー陣の活躍
試合最初の得点は、第1クォーターにクロッシングルートで抜け出したワイドレシーバーのクエンティン・ジョンストンによるものだった。ジョンストンはチームトップの79レシーブヤードと2つのタッチダウンを記録した。
契約を巡る論争の後、1年前にシカゴ・ベアーズにトレードされたアレンは、先月チャージャーズに復帰し、7回のキャッチで68ヤード、1タッチダウンを記録した。アレンのタッチダウンは、彼が大きく開いていたアウトコースへのパスをキャッチしたもので、彼のキャリア60回目のタッチダウンとなり、フランチャイズ史上3人目の60タッチダウン達成者となった。
チャージャーズのトップターゲットであるマコンキーは、6回のキャッチで74ヤードを記録し、チャージャーズ史上最長タイとなるチャーリー・ジョイナーと並ぶ11試合連続50レシーブヤード以上を達成した。
ハーボーは「パッシングゲームは良い感じだ。それは我々の真の強みだ」と語った。「キーナン・アレンがいるのはクールじゃないか?それにラッドも、クエンティンも」
ハーバートは「彼らはただプレーをするだけで、僕の仕事をとても楽にしてくれる」と語った。
ミスと課題
チャージャーズの最大の間違いは、前半終了直前に起こった。チーフスはタイムアウトを使い果たし、3rdダウン残り14ヤードの場面で残り1分を切っていた。チャージャーズはハンプトンにボールを走らせたが、ハンプトンはライン際でアウトオブバウンズになり、時計を止めてしまい、チーフスにフィールドを進むための40秒を与えてしまった。放送では、ハーボーがサイドラインでハンプトンのミスに気づき、イライラしている様子が映し出された。
キッカーのキャメロン・ディッカーがフィールドゴールを成功させ、チャージャーズが13-3とリードを広げたが、クォーターバックのパトリック・マホームズはハーフタイム残り40秒でチーフスをフィールドに進めた。ハーフタイム直前に、キッカーのハリソン・バトカーが59ヤードのフィールドゴールを成功させ、カンザスシティのビハインドを13-6に縮めた。
ハンプトンのミスはチーフスに3点をもたらしたが、ハーボーは責任を認めた。
「我々賢いコーチの誰も、若いランニングバックにインバウンズに留まるように伝えることができなかった」とハーボーは語った。「彼のせいでは全くない」
チャージャーズのもう一つの懸念はベクトンで、彼は試合を通して疲れているように見え、トレーナーからサイドラインで酸素を供給される場面が何度かあった。彼は複数のオフェンスシリーズを欠場した。
ベクトンは試合前に体調不良のため出場が危ぶまれていたが、ハーボーはベクトンの疲労とフィールドからの離脱の原因はそれだと語った。ハーボーは、ベクトンのパフォーマンスに感銘を受け、マイケル・ジョーダンの「フルゲーム(インフルエンザ戦)」に例えた。
チャージャーズは第2週にラスベガスに移動し、「マンデーナイトフットボール」でレイダースと対戦する。
解説
この試合は、チャージャーズにとって大きな意味を持つ勝利となりました。長年苦戦してきたチーフスを破っただけでなく、新ヘッドコーチのハーボーの就任後、チームの方向性を示す上でも重要な一戦となりました。オフェンスの再編が功を奏し、ハーバートを中心とした攻撃陣が本来の力を発揮し始めたことが示されました。今後の試合でこの勢いを維持できるかどうかが、チャージャーズのシーズンを占う上で注目されます。
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出典: https://www.espn.com/nfl/story/_/id/46172016/herbert-brilliant-opener-helps-chargers-beat-chiefs