フィリーズ、外野の補強に成功!ツインズからバダー獲得
サマリ
- フィラデルフィア・フィリーズは、ミネソタ・ツインズから外野手のハリソン・ベイダーを獲得。
- 見返りとして、フィリーズは有望株のヘンドリー・メンデス外野手と右腕投手のジェレミー・ビロリアをツインズに放出。
- ベイダーは、守備力が高く、右打ちの打者であり、レフトのブランドン・マーシュやマックス・ケプラーとのプラトーン起用が期待される。
- ベイダーは2021年にセントルイス・カージナルスでゴールドグラブ賞を受賞しており、今シーズンも守備指標で高い評価を得ている。
- ベイダーの加入は、今季センターの打力不足に苦しむフィリーズ打線の改善に繋がる可能性がある。
フィリーズ、外野のニーズを満たすためベイダーをツインズから獲得
フィラデルフィア・フィリーズは木曜日、ミネソタ・ツインズから外野手のハリソン・ベイダーを獲得したと発表した。
このトレードで、フィリーズは有望株のヘンドリー・メンデス外野手と右腕投手のジェレミー・ビロリアをツインズに放出する。
フィリーズは以前、ツインズから有望なクローザー、ジョアン・デュランを獲得したが、依然として外野手の補強を必要としていた。31歳のベイダーは、優れた守備力と右打ちの打撃でそのニーズを満たすことが期待される。彼はレフトのマックス・ケプラーやブランドン・マーシュのような左打ちの打者とのプラトーン起用が見込まれる。
ベイダーの守備力と打撃力
ベイダーは2021年にセントルイス・カージナルスでセンターとしてゴールドグラブ賞を受賞した。今シーズン、ツインズに1年625万ドルの契約で加入すると、バイロン・バクストンを優先するためレフトにコンバートされた。ベイダーはレフトとして平均以上の4アウトを記録し、同ポジションで3番目に多い数字を残している。しかし、センターでも守備力は依然として高い評価を受けている。
Sports Info Solutionsによると、ベイダーは今シーズン+13の守備防御点を記録している。一方、フィリーズのチーム全体の守備防御点は-28で、MLBで27位となっている。
ベイダーは今シーズン、打率.258、出塁率.338、長打率.439、12本塁打、10盗塁を記録しており、キャリア最高のシーズンを送っている。対右投手と対左投手のOPSはそれぞれ.779と.774とほぼ均等だが、今後は対左投手への出場機会が増えるだろう。
フィリーズの外野の課題
対照的に、フィリーズのセンターの選手たちは今シーズンわずか4本塁打しか打っておらず、これはヒューストン・アストロズ、ニューヨーク・メッツ、タンパベイ・レイズと並びMLBで最も少ない数字だ。また、OPSは.626で、メジャー全体で22位となっている。
ベイダーのポストシーズン経験
ベイダーはポストシーズン経験も豊富で、カージナルス、ニューヨーク・ヤンキース、メッツで計5回のポストシーズンに出場し、OPS.809、5本塁打を記録している。
彼の契約には2026年に1000万ドルの相互オプションが含まれており、出場時間に応じて価値が上がる可能性がある。
放出された有望株
メンデスは21歳で、ドミニカ共和国出身。ダブルAで85試合に出場し、主にレフトとしてプレーし、打率.290、出塁率.374、長打率.434を記録している。彼はESPNによってフィリーズのファームシステムで8番目に有望な選手と評価されていた。
ビロリアは16歳で、ベネズエラ出身。フィリーズのドミニカ共和国アカデミーで投球していた。
解説
フィリーズによるハリソン・ベイダーの獲得は、ワールドシリーズ制覇を目指すチームにとって重要な補強となるだろう。ベイダーの加入は、守備力と打撃力の両面でフィリーズの外野を強化するだけでなく、ポストシーズンでの経験もチームに貴重なものをもたらすだろう。放出された有望株は将来性のある選手だが、現在のフィリーズにとって、即戦力となるベイダーの獲得は理にかなった選択と言える。
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出典: https://www.espn.com/mlb/story/_/id/45869510/sources-phillies-acquire-harrison-bader-trade-twins