フラッグ、デビュー戦で明暗 勝利に貢献も課題残る

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サマリ

  • クーパー・フラッグは、サマーリーグデビュー戦で「人生最悪の試合の一つ」と表現。
  • 試合終盤、決勝点につながる重要なディフェンスとアシストを記録。
  • シューティングには苦戦したが、コーチは彼の勝負強さと多才さを評価。
  • ジェイソン・キッドHCは、フラッグをポイントガードとして起用し、彼の成長を促す。
  • ブロンニー・ジェームズもフラッグを称賛し、将来を嘱望。

フラッグ、不調ながらも「勝利を呼ぶプレー」を披露

ラスベガス発 - ドラフト1位指名のクーパー・フラッグは、「人生最悪の試合の一つ」と自身が語る中で、最も重要なプレーを見事にやってのけた。

フラッグは、木曜夜に行われたNBA 2K26サマーリーグの開幕戦残り1分10秒、ロサンゼルス・レイカーズのガード、DJ・スチュワードのドライブからのレイアップをウィークサイドから飛び込みブロック。 その後、フラッグはボールを運び、ペイントエリアに近づくにつれて3人のディフェンダーを引きつけ、ワイドオープンのチームメイト、ライアン・ネンバードにパス。 ネンバードの3ポイントシュートが決まり、ダラス・マーベリックスは87-85で勝利を収めた。

フラッグのシューティングの不調(フィールドゴール5/21、3ポイント0/5)はスタッツシートで目立つが、彼のコーチ陣は、このディフェンスでのストップとアシストこそが試合を決めた瞬間であり、フラッグの競争心とオールラウンドな影響力を体現していると考えている。

エディターズ・ピック

マーベリックスのコーチ陣のコメント

「彼ならやってくれると思っていました」と、マーベリックスのアシスタントコーチで、サマーリーグのヘッドコーチを務めるジョシュ・ブロガマーは語った。「彼はオフェンスであろうとディフェンスであろうと、勝利を呼ぶプレーをする。それはまさに触れ込み通りだ。だから、それが正しいパスであろうと、ディフェンスでのポゼッションであろうと、得点であろうと、彼はそうしたプレーをしてくれるんだ。」

ダラスのジェイソン・キッドHCは、フラッグをサマーリーグ期間中、頻繁にポイントガードとして起用するよう指示。6フィート8インチ、220ポンドのフォワードであるフラッグに、プライマリー・ファシリテーターとしてのゲームの幅を広げるように挑戦させた。レイカーズは、フラッグを新しい役割の中でできる限り不快にさせようとしているようだった。最初にボールに触れた際にはハーフコートでトラップを仕掛け、試合を通して彼をフィジカルにディフェンスした。

「それは彼に対する敬意の表れだと思う」と、キッドはESPNのマリカ・アンドリュースにハーフタイム時に語った。オープニングポゼッションでのダブルチームについて触れ、「クーパーのような、ボールを扱い、シュートを打ち、パスができる選手がいれば、ボールを彼の手に委ねたい。彼は素晴らしい意思決定者だ。彼はデューク大学でも、高校でもそうだった。ミスをすることもあるだろう。誰だってそうだった。たまにはスタンドに投げ込むことだってあるさ。しかし、18歳という年齢で彼の落ち着きぶりは信じられないほどだ」と語った。

フラッグ自身のコメント

10得点、6リバウンド、4アシスト、3スティール、そして1ブロックで終えたフラッグは、サマーリーグデビュー戦でボールを扱い、パスを出す能力を発揮した。しかし、シューターとしてはリズムに乗れず、制限区域外での17回の試投のうち2本しか成功させることができず、多くのジャンプシュートを放つことに違和感を覚えたと認めた。

「コーチたちは私に大きな信頼を寄せてくれている」とフラッグは語った。「彼らは私に実験して、新しいことを試してほしいと言っていた。私はアグレッシブになろうとしていた。それも私にとっては新しいことだ。」

「今日の試合は、人生最悪の試合の一つだったと言えるかもしれない。しかし、勝利を収めることができた。それが私にとって本当に重要なことだ。」

フラッグは特にハーフコートでのプレーに苦戦し、彼の得点のほとんどがトランジションから生まれたものだった。例外は、ブロンニー・ジェームズに対してタフなミッドレンジのターンアラウンドシュートを決めたことだった。これは、ジェームズがポストアップでフラッグからボールを奪おうとした際にファウルを取られた直後に起こったもので、トップ指名選手と2年目のレイカーズ選手が個人対決をするたびに、トーマス&マックセンターの観客からブーイングが起こった。

ブロンニー・ジェームズのコメント

「彼は私より0.5フィートくらい背が高いから、私はただ自分の陣地を守ろうとしているだけだ」とジェームズは語った。「私はあそこで自分の陣地を守り、コートのどこでもいじめられないようにしなければならない。(中略)彼は素晴らしい選手だ。大学での彼のプレーをずっと見ていたし、彼は素晴らしい選手だ。彼には最大限の敬意を払っている。彼は特別な存在になるだろう。」

フラッグは、アスレチック能力とボールハンドリング能力を融合させ、トランジションでのスペクタクルなプレーで何度も観客を魅了した。

彼の最初のバスケットは、第1クォーター中盤にトラフィックの中で決めたトマホークダンクで、スティールから始まった速攻を自らフィニッシュした。次のポゼッションでも再びボールをプッシュし、2024年のドラフト1巡目指名選手であるダルトン・クネクトの上からベースラインフェードアウェイを決め、ルックアヘッドパスを受けてアンドワンレイアップを決めたり、元ドラフト1巡目指名選手のダリアス・ベイズリーの上からコースト・トゥ・コーストで華麗なフィニッシュを決めたりもした。

デューク大学での唯一のシーズンで、48.1%のシュート成功率で平均19.2得点を挙げたフラッグは、木曜日のハーフコートからの得点力不足にやや不満を抱いていることを認めたが、心配はしていないと付け加えた。

「シュートは決まらなかったが、そういうこともある」とフラッグは語った。「そういう夜もあるだろう。私にとってはやや新しいことだ。おそらくこれまで、それほど多くのシュートを打ったことはないだろうから、それはやや新しいことだ。解決策を見つけようとしている。しかし、新しい経験なので、プレーを続け、前進していくのが楽しみだ。」

解説

この記事は、NBAサマーリーグでのクーパー・フラッグのデビュー戦を詳細に描写しています。フラッグ自身が不満を抱く出来だったにも関わらず、彼の潜在能力と勝利への貢献が強調されています。特に、試合終盤での重要なディフェンスとアシスト、そしてジェイソン・キッドHCによるポイントガードとしての起用が注目されています。また、ブロンニー・ジェームズとの対戦や、彼の能力に対するジェームズからの賛辞も取り上げられており、将来のスター候補生としてのフラッグへの期待が窺えます。全体として、この記事はフラッグの成功と課題の両方を捉え、彼の成長と将来への期待を抱かせる内容となっています。

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出典: https://www.espn.com/nba/story/_/id/45713427/cooper-flagg-wins-summer-league-debut-uneven-showing