マリナーズ、Dバックスから強打の一塁手ネイラーを獲得
サマリ
- シアトル・マリナーズがアリゾナ・ダイヤモンドバックスから強打の一塁手ジョシュ・ネイラーを獲得。
- 見返りとして、左腕有望株のブランドン・ガルシアと右腕有望株のアシュトン・イジーをダイヤモンドバックスへ放出。
- マリナーズは、7月31日のトレード期限前にロースターを積極的に強化する意向を示す。
- ダイヤモンドバックスは、ネイラーを含む複数のフリーエージェントを抱え、同様に活発な動きを見せると予想される。
- ネイラーは今季、打率.292、11本塁打、59打点と好成績を残しており、マリナーズの打線強化に貢献すると期待される。
マリナーズ、Dバックスから強打の一塁手ネイラーを獲得
シアトル・マリナーズは木曜夜、アリゾナ・ダイヤモンドバックスから一塁手ジョシュ・ネイラーを獲得し、メジャーリーグベースボールのトレードシーズンを幕開けした。このトレードは、マリナーズがポストシーズン復帰を目指す上で大きな後押しとなり、ダイヤモンドバックスがトレード市場に積極的に参加する姿勢を示している。
このトレードにより、左腕投手プロスペクトのブランドン・ガルシアと右腕投手プロスペクトのアシュトン・イジーがダイヤモンドバックスへ移籍する。マリナーズは、7月31日のトレード期限前にロースターを積極的に補強する意向を明確にした。
ダイヤモンドバックスは、2023年にワールドシリーズに進出した時の勢いを取り戻すことを期待して今シーズンに臨んだが、ネイラーのようなフリーエージェント候補を多数抱えており、同様に活発な動きを見せると予想される。三塁手のユーヘニオ・スアレス、右腕のメリル・ケリー、ザック・ギャレンなど、ダイヤモンドバックスはトレード市場で最も需要の高い選手を何人か抱えている。
ネイラー(28歳)は、強打が魅力の一塁手であり、三振率が低いことから特に多くのチームにとって魅力的な存在だ。アリゾナは、サンディエゴからのトレードを経てキャリアの大半を過ごしたクリーブランドから、この冬に彼を獲得した。
ジョシュ・ネイラーの獲得はマリナーズに何をもたらすのか?
ネイラーは今シーズン93試合に出場し、打率.292、出塁率.360、長打率.447、11本塁打、59打点、394打席で49三振を記録している。2024年のオールスターにも選出されたネイラーは、時折感情をあらわにする選手としても知られており、通算691試合で打率.267、出塁率.329、長打率.444、95本塁打、402打点を記録している。彼は指名打者として103試合に出場しており、2022年に20年間のポストシーズン不出場記録を終わらせたものの、過去2シーズンはアメリカンリーグのワイルドカード獲得チームに1ゲーム差で及ばなかったシアトルでも出場機会を得る可能性がある。
有望株の放出とマリナーズの未来
ガルシア(25歳)は、今週初めにリリーフとしてメジャーデビューを果たしたが、2023年のドラフトで11巡目にテキサスA&M大学から指名された後、マリナーズのシステムをスターターとして駆け上がった。90マイル後半の強力なシンカーと低いスロットから繰り出される変化球を武器に、彼はどちらの役割でも活躍できる可能性がある。昨シーズンはハイAとダブルAで116イニングを投げ、防御率2.48、134奪三振、47四球を記録し、リリーフとして出場した今シーズンは33⅓イニングで42奪三振、17四球、防御率3.51を記録している。
イジー(21歳)は、2022年に高校から4巡目で指名された選手で、昨年はカリフォルニアリーグで110⅔イニングを投げ、防御率2.85を記録した。今シーズンはハイAで47.1イニングを投げ、54奪三振、21四球、8被本塁打、防御率5.51を記録している。
ダイヤモンドバックスの戦略と今後の展望
ダイヤモンドバックスは、コービン・キャロル(外野手)、ケテル・マルテ(二塁手)、ヘラルド・ペルドモ(遊撃手)を中心としたコアメンバーが依然としてリーグで最も才能のあるチームの一つだが、コービン・バーンズとジョーダン・モンゴメリーの負傷、そして50勝53敗というスタートを受け、トレード市場で投手を求めている。ケリーとギャレンがフリーエージェントでチームを去る可能性があるため、ローテーションの強化が優先事項と見なされている。特に、期限までに最も容易に獲得できるポジションプレーヤーと見なされているスアレスのトレードが有力視されている。
マリナーズのファームシステム
一方、マリナーズは、野球界で最高のファームシステムと言われるほど豊富な有望株に手を付けなかった。シアトルは、ショートストップのコルト・エマーソン、外野手のジョニー・ファルメロ、右腕投手のライアン・スローンなどのトッププロスペクトを短期的なオプションのために放出することを嫌っている。オールスター休憩中にLSUの左腕投手ケイド・アンダーソンがドラフトで3位指名を受けたことで、マリナーズのマイナーリーグの投手層はスローンとスイッチピッチャーのジュランジェロ・シンチェを超えてさらに厚みを増した。
現在のマリナーズの状況
マリナーズは木曜夜にロサンゼルス・エンゼルスを4-2で破り、ア・リーグ西地区の首位ヒューストンに5ゲーム差で迫っているが、55勝48敗で、ア・リーグのワイルドカード2位ボストンに0.5ゲーム差をつけている。
解説
このトレードは、シアトル・マリナーズがポストシーズン進出に向けて本気であることを示すとともに、アリゾナ・ダイヤモンドバックスが将来を見据えたチーム再編に乗り出す可能性を示唆しています。マリナーズはジョシュ・ネイラーという実績のある強打者を加えることで、打線の厚みを増し、得点力不足の解消を図っています。一方、ダイヤモンドバックスは有望な若手投手を獲得することで、将来のローテーション強化を目指しています。このトレードが両チームの将来にどのような影響を与えるのか、注目が集まります。
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出典: https://www.espn.com/mlb/story/_/id/45818659/mariners-acquire-1b-josh-naylor-trade-d-backs