ヤンキース、奇跡の生還劇で地区シリーズ第3戦へ!
サマリ
- ジャズ・チゾムJr.が8回にオースティン・ウェルズの勝ち越しシングルで一塁からホームまで激走し、ヤンキースが勝利。
- チゾムJr.は守備でも重要なプレーを見せ、ヤンキースを勝利に導いた。
- ヤンキース対レッドソックスの勝者は、地区シリーズでトロントと対戦する。
- ベン・ライスが2ラン本塁打、アーロン・ジャッジがタイムリー安打を放ち、ヤンキースを援護。
- 最終回にはジャッジが好捕を見せ、ヤンキースが勝利を掴んだ。
ヤンキース、チゾムの猛ダッシュでG3へ
ニューヨーク発 - ジャズ・チゾムJr.が、8回にオースティン・ウェルズの勝ち越しシングルで一塁からホームまで猛然とダッシュし、ニューヨーク・ヤンキースは水曜日の夜、ALワイルドカードシリーズの第2戦でボストン・レッドソックスに4対3で勝利し、今シーズンを延長した。
開幕戦の先発メンバーから外されたことに不満を持っていたチゾムJr.は、二塁手としても重要な守備を見せ、ヤンキースを木曜日の夜にブロンクスで行われる最終第3戦に導いた。
野球界で最も有名なライバル対決の最新章では、勝者が土曜日から始まる地区シリーズ(5回戦制)でア・リーグ東地区の覇者トロントと対戦する。ヤンキースとレッドソックスの間で行われる、勝者が全てを手にするポストシーズンゲームはこれで4回目となり、2021年のア・リーグワイルドカード以来となる。この時はボストンが1試合シリーズを制した。
ベン・ライスが序盤に2ラン本塁打を放ち、アーロン・ジャッジがタイムリー安打を放ち、ヤンキースを援護した。先発のカルロス・ロドンが7回に先頭打者を連続で歩かせた後、不安定なブルペンが3回を無失点に抑えた。
試合展開
デビン・ウィリアムズは8回を1安打に抑えて勝利投手となり、デビッド・ベドナーが3アウトを奪ってポストシーズン初セーブを挙げた。ジャッジは、最終回にセダン・ラファエラの飛球を右翼フェンス際でキャッチし、勝利を確信して拳を握りしめた。
トレバー・ストーリーは本塁打を放ち、レッドソックスの全3打点を挙げた。レッドソックスは火曜日の夜、エース左腕のギャレット・クロチェットを擁し、シリーズ開幕戦を3対1で制していた。
7回に同点となった場面で、チゾムJr.は代打の吉田正尚のインフィールドシングルをダイビングキャッチで阻止し、失点を防いだ。続くストーリーは満塁のチャンスでセンターフェンス際まで飛ばしたが、フライに倒れた。勢いづいたリリーフのフェルナンド・クルスは、腕を大きく振り回し、観客を盛り上げた。
チゾムJr.はまた、3回には二死満塁のピンチで、難しい体勢から併殺を完成させるなど、ヤンキースがこの試合で記録した3つの併殺のうち最初のプレーとなった。
試合のターニングポイント
8回、二死からチゾムJr.が敗戦投手となったギャレット・ウィットロックから四球を選んだ。チゾムJr.はフルカウントからの投球でスタートを切っており、ウェルズが放ったライナーは、ライト線ぎりぎりに着弾し、ファウルゾーンの低い擁壁に当たって跳ね返った。
ライトのネイト・イートンは本塁へ正確な送球を見せたが、俊足のチゾムJr.はヘッドスライディングで間一髪のタイミングで生還。一塁ベース上でウェルズは腕を振り上げた。
ニューヨークは5回、ジャッジが放った当たり損ねの打球が、ダイビングキャッチを試みたレフトのジャレン・デュランのグラブをかすめてタイムリー安打となり、3対2とリードした。トレント・グリシャムは、二死から四球を選び、ワイルドピッチで二塁に進んだ後、ホームに生還した。
ストーリーは6回、ロドンの3球目を捉え、ポストシーズン2本目となる本塁打を放ち、再び同点とした。
ロドンはその後、アレックス・ブレグマンに四球を与えたが、アーロン・ブーン監督がマウンドに上がってアドバイスを送った後、カルロス・ナルバエスを併殺に打ち取り、それ以上の失点を防いだ。
試合序盤
ニューヨークは1回、二死からコディ・ベリンジャーが安打を放ち、続くライスがクロチェットとの対戦で先発を外された鬱憤を晴らすかのように、ポストシーズン初打席で右翼へ2ラン本塁打を叩き込み、先制した。
ストーリーは3回、ロドンから2点タイムリーを放ち同点とした。ロドンは続くブレグマンを併殺に打ち取り、更なる失点を阻止した。
ヤンキースが3回にチャンスを迎えたところで、ボストンのアレックス・コーラ監督は、先発のブライアン・ベロをポストシーズン初登板から降板させ、8回までヤンキースを抑え込むリリーフ陣に託した。
注目の対決
ニューヨークは第3戦で、速球派ルーキーのキャム・シュリッター(4勝3敗、防御率2.96)が先発する。ボストンは、負傷したルーカス・ジオリトの代わりに、ルーキー左腕のコネリー・アーリー(1勝2敗、防御率2.33)が先発する。MLBポストシーズンの歴史の中で、両チームの先発投手がルーキーとなるのは2度目となる。
24歳のシュリッターは、ボストンで育ち、ノースイースタン大学に通っていたが、常にヤンキースでプレーしたいと思っていたと語っている。アーリーは9月9日のデビュー以来、メジャーリーグで4試合に先発している。
解説
ヤンキース対レッドソックスのワイルドカードシリーズ第2戦は、両チームの意地とプライドがぶつかり合う激しい戦いとなった。特にジャズ・チゾムJr.の攻守にわたる活躍が光り、チームを勝利に導いた。最終第3戦も、ルーキー同士の投げ合いとなることが予想され、どちらがプレッシャーに打ち勝つかが勝敗を分けるだろう。この勝利で勢いに乗ったヤンキースが、ア・リーグの強豪トロントに挑む姿に注目したい。
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出典: https://www.espn.com/mlb/story/_/id/46455323/yankees-force-decisive-game-3-chisholm-mad-dash-home