ヤンキースがアピール、審判団がトラメルのバットを没収
サマリ
- ヤンキース対アストロズ戦の9回、テイラー・トラメル選手のバットに対し、ヤンキースが異議申し立て。
- トラメル選手の二塁打後、アーロン・ブーン監督が審判にバットの検査を要求。
- 審判はバットを没収し、試合は一時中断。
- ブーン監督は、バットに何らかの不正な加工が施されている可能性を指摘。
- トラメル選手は不正行為を否定し、ヤンキースの行動に困惑を表明。
審判がヤンキースの異議申し立てを受け、トラメル選手のバットを没収
ニューヨーク・ヤンキースがヒューストン・アストロズに8対4で勝利した試合の9回裏、アストロズのテイラー・トラメル外野手が使用していたバットに対し、審判が没収するという事態が発生し、試合が一時中断した。
トラメル選手が二塁打を放った後、ヤンキースのアーロン・ブーン監督が審判に対し、バットの検査を要求した。ブーン監督とアストロズの監督、そして球審のエイドリアン・ジョンソンが協議を行い、ジョンソン球審はニューヨークのビデオ判定室にも連絡を取った。最終的に、ジョンソン球審はホームベース付近に座っていた係員にバットを渡し、試合は再開された。
ブーン監督のコメント
試合後、ブーン監督は記者団に対し、「今シリーズで気づいたことがあり、リーグに確認を求めた。バットに何か手を加えることは許されていない。彼がそうしていたと言っているわけではない。ただ、我々が気づき、リーグも違法性があるかもしれないと考えた」と説明した。
さらに、「変色はラベルに見られた。それが自然なものなのか、あるいは砂のようなものなのかはわからない。トラメル選手を非難するつもりはないし、何か不都合なことがあったと言っているわけでもない」と付け加えた。
トラメル選手の反論
トラメル選手は、ヤンキース側からバットが「削られすぎている」という指摘を受けたと語った。
試合後のインタビューでトラメル選手は、「正直なところ、どうやってバットを削るのか全くわからない。それが何なのかもわからない」と述べた。「一番困惑しているのは、今、自分が弁解しているように感じることだ。まるで、私が進んで不正行為をするような人間だと疑われているようで、戸惑っている。私のことを知っている人なら、私がズルをすることはないとわかっているはずだ。なぜ検査されたのかさえ理解できない。気に入らなかったらしい。申し訳ない」と語気を強めた。
ヤンキースへの不信感
トラメル選手は、7回にマウリシオ・デュボン選手の代打として出場し、そのまま試合に残った。昨年、ヤンキースで5試合に出場した経験があるトラメル選手は、古巣であるヤンキースが自身の用具の検査を求めたことに「驚いた」と語った。
「ヤンキースにいた時、ブーニー監督にはとても敬意を払っていた。彼は私に率直に接してくれた」とトラメル選手は語った。「今回の件は、本当に理解できない。全く理解できない」。
解説
今回の騒動は、MLBにおける用具に対する厳しい規定を改めて認識させる出来事となった。バットの材質や形状に関するルールは厳格に定められており、違反が発覚した場合には、選手の出場停止処分やチームへの罰金などの厳しい制裁が科されることもある。今回の件では、ヤンキース側の疑念に基づきバットが没収されたが、最終的な調査結果はまだ明らかになっていない。今後、MLBがどのような判断を下すのか注目される。
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出典: https://www.espn.com/mlb/story/_/id/46164032/umpires-confiscate-trammell-bat-yankees-appeal