WNBA労使交渉、インディアナポリスで難航も高関心

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サマリ

  • WNBA選手会とリーグが新たな労働協約(CBA)交渉のためインディアナポリスで会合。
  • ケイトリン・クラーク、ペイジ・ブッカーズ、エンジェル・リースら40名以上の選手が参加、選手会のCBA交渉における史上最大の対面参加となった。
  • 数時間にわたる会合は合意に至らず終了。選手会はリーグの提案が不十分であると批判。
  • リーグ側は建設的な対話があったとし、引き続き協議を行う意向を示す。
  • 双方は今週末に再度会合を行う予定。

高い出席率も、WNBA労働協約交渉はインディアナポリスで停滞

インディアナポリス発 - ケイトリン・クラーク、ペイジ・ブッカーズ、エンジェル・リースを含む40名以上のWNBA選手が木曜日、女子プロバスケットボール選手会(WNBPA)とリーグの会合に参加し、新たな労働協約(CBA)に関する継続的な交渉について話し合った。

これは、CBA交渉において選手会史上最大の対面での参加となった。

木曜日の会合は、両者が12月以来初めて対面で行ったもので、数時間続いたが、解決には至らなかった。

選手会の声明

「WNBAの提案に対する我々の反応は、我々が解約を選択した日から表明してきた優先事項、つまり、我々が築き上げたビジネスの正当な分け前を提供し、労働条件を改善し、我々が生み出す成功が今日の選手と将来の世代の両方を引き上げるような、変革的なCBAを実現することに対応していません」と、WNBPAは声明で述べた。

今週初め、選手会会長のネカ・オグミケは、木曜日の会合が対面で行われることで有益となり、両者間の緊張が緩和される可能性があると楽観的な見方を表明していた。しかし、代わりに、選手会は不満を抱えたまま終わった。

「我々は、リーグとチームに、なぜ彼らの提案がこれほどまでに不十分なのかを正確に伝えました」と声明は述べている。「ビジネスは活況を呈しています。メディアの権利、視聴率、収益、チーム評価、拡張費用、入場者数、チケット販売はすべて歴史的な形で上昇しています。しかし、このビジネスを可能にしている働く女性たちを出し抜くことは、成長を停滞させます。」

「現在のシステムよりも持続不可能な唯一のことは、それが永遠に続くかのように装うことです。」

次回の会合予定

双方は今週末に再度会合を行うことで合意した。

WNBPAのエグゼクティブディレクター、テリ・カーマイケル・ジャクソンは、「進展があったとは言えないかもしれませんが、活発な会話をしました」と述べた。

「私たちは、会合に戻り、私たちをCBAに導く会話に参加する軌道に乗っていると思います。」

WNBAコミッショナーのキャシー・エンゲルベルトは、会合後、AP通信に対し、双方が傾聴モードであると語った。

「非常に建設的な対話でした。プロセスの一部は、行ったり来たり、選手たちの話を聞いたり、彼らが私たちの話を聞いたり、理事会を代表するオーナーたちの話を聞いたりすることです」とエンゲルベルトは語った。「まだ、年末までに何か変革的なことを成し遂げられると本当に楽観的に感じています。しかし、それはプロセスです。」

メディア放映権とリーグ拡張

WNBAの新しい22億ドルのメディア放映権契約は来シーズンから始まり、リーグは2030年までに18チームに拡張する計画で、3つの新しいクラブはそれぞれ2億5000万ドルの拡張費用を支払う。

オグミケは、拡張費用が選手に分配される収益分配にどのように反映されるかが、特に木曜日に議論したいことだと述べていた。

労働協約の解約とロックアウトの可能性

選手会は昨秋に現在のCBAを解約しており、10月末までに新しい協約が締結されなければ、一部の選手はロックアウトの可能性に言及している。リーグは1997年の開始以来、労働争議で試合を失ったことはない。

選手たちは2月に提案を提出し、リーグは先月それに対応した。選手会とリーグの間の会話が停滞しているため、木曜日の会合は交渉プロセスにおける重要な瞬間になると予想されていた。

「それは複雑ではありません」と選手会の声明は述べている。「私たちは戦いにコミットしています。私たちは交渉のテーブルに戻ることにコミットしています。そして、この瞬間が必要とする変革的なCBAを達成するまで止まりません。」

解説

WNBAの労働協約交渉は、リーグの成長と選手への公平な分配をめぐって難航している。今回の会合での合意に至らなかったことは、両者の溝の深さを物語っている。選手会は、リーグの収益増が選手に適切に還元されていない現状に強く不満を抱いており、より良い労働条件とビジネスの成功の分け前を求めている。一方、リーグ側は対話の継続に意欲を示しており、変革的な協約を目指しているものの、具体的な譲歩策は見えてこない。今後、ロックアウトという最悪の事態を避けるためには、双方が建設的な姿勢で交渉に臨み、妥協点を見出す必要に迫られている。

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出典: https://www.espn.com/wnba/story/_/id/45765930/wnba-union-meet-again-no-progress-made-cba-talks