ウィーグマン監督、感極まる!イングランド、劇的勝利で「クレイジー」な展開
サマリ
- イングランド女子代表のサリナ・ウィーグマン監督は、スウェーデンとのユーロ2025準々決勝での劇的な勝利後、「クレイジーな試合」だったと語った。
- イングランドは2点ビハインドから追いつき、PK戦の末に勝利。ウィーグマン監督は、少なくとも3回は敗北を覚悟したと明かした。
- GKハンナ・ハンプトンの活躍と、ルーシー・ブロンズの決勝PKが勝利を呼び込んだ。
- ウィーグマン監督は、ハンプトンのパフォーマンスとブロンズの精神力を絶賛した。
- リア・ウィリアムソンが負傷交代し、準決勝のイタリア戦への出場が懸念されている。
ウィーグマン監督、イングランドの「クレイジー」な勝利後に「非常に感情的」
チューリッヒ発 - イングランド女子代表のサリナ・ウィーグマン監督は、ライオネス(イングランド女子代表の愛称)がユーロ2025の旅を終えると思った瞬間が少なくとも3回はあったと語った。スウェーデンをPK戦の末に下し、準決勝進出を決めた試合について、彼女は今までに経験したことのないような試合だったと付け加えた。
イングランドは、スウェーデンに2点のリードを許した後、2-2の同点に追いつき、PK戦ではハンナ・ハンプトンの目覚ましい活躍と、相手の精度の欠けたキックにも助けられ、3-2で辛勝した。
ウィーグマン監督は「非常に感情的」で、「まだアドレナリンが出ている」と述べ、この「クレイジーな試合」について語った。彼女はまた、自身の監督キャリアの中で「このような試合は記憶にない」と付け加えた。
試合展開
試合開始直後から、イングランドはスウェーデンの勢いに押され、前半のうちに2点のリードを許してしまう。ウィーグマン監督は、「もっと良い試合の入り方をしたいと思っていたが、それができなかった。早い時間帯に2点目を奪われ、試合に苦戦した」と振り返る。
しかし、後半に入るとイングランドは立て直しを図り、ボールを保持する時間が増えた。ウィーグマン監督は70分過ぎに複数の選手交代を行い、78分にはクロエ・ケリーを投入。すると、79分にケリーのクロスからルーシー・ブロンズが1点を返し、そのわずか103秒後には、途中出場のミシェル・アジェマングが至近距離から同点ゴールを決めた。
PK戦の末に勝利
試合は同点のまま延長戦でも決着がつかず、PK戦へと突入。GKハンナ・ハンプトンが2本のPKをセーブし、最後にブロンズが勝利を決めるPKを冷静に決めた。「今日は3回くらい負けたと思った」とウィーグマン監督は語った。
ウィーグマン監督、選手を絶賛
ウィーグマン監督は、ハンプトンのパフォーマンスに大いに満足している様子だった。「彼女を疑う者はいなかった。非常に印象的なパフォーマンスだったと思う。後半にはいくつかの素晴らしいセーブを見せ、特に右側のPKストップは信じられないほどだった。今日は大きな貢献をしてくれた」と彼女は語った。
また、ブロンズについても惜しみない賛辞を送った。「ルーシー・ブロンズは唯一無二の存在であり、彼女のような選手は今まで見たことがない。素晴らしい選手はたくさんいるが、彼女の行動、メンタリティ、ゴール、そしてファーポストでのPK。それこそが彼女を定義するものだ。彼女の回復力と闘志だ」と述べた。
さらに、「彼女をピッチから降ろす唯一の方法は、車椅子に乗せることだ」と冗談交じりに語り、ブロンズの不屈の精神を称えた。
ウィリアムソンの負傷
一方、チームにとっては痛手となる出来事も。リア・ウィリアムソンが延長戦の後半開始直後に足首を痛め、負傷交代を余儀なくされた。イングランドは、火曜日に行われるイタリアとの準決勝までに彼女が回復するかどうか、不安な気持ちで待つことになる。
ウィーグマン監督は「明日、彼女の状態を評価する。彼女がどうなるかはわからないが、もうピッチに立つことはできなかった」と語った。
解説
この試合は、イングランド女子代表にとって、ユーロ2025への道のりにおける大きな試練であった。2点ビハインドという苦しい状況から見事な逆転勝利を収めたことは、チームの底力と精神力の強さを示すものとなった。特に、GKハンナ・ハンプトンの活躍は目覚ましく、彼女のセーブがなければ勝利はなかっただろう。また、ルーシー・ブロンズの決勝PKは、彼女の勝負強さを改めて証明するものであった。しかし、リア・ウィリアムソンの負傷は、チームにとって大きな懸念材料であり、彼女の回復が準決勝の結果を左右する可能性もある。
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