元受刑者のボクシング王者、カウィ氏が死去 72歳
サマリ
- 元受刑者から世界チャンピオンになったドワイト・ムハンマド・カウィ氏が72歳で死去。
- カウィ氏は、刑務所でボクシングを始め、2階級制覇を達成した。
- 武装強盗で服役後、プロボクサーとしてデビューし、WBCライトヘビー級王座、WBAクルーザー級王座を獲得。
- 引退後は、ボクシングトレーナー、青少年擁護活動家、薬物・アルコールカウンセラーとして活動。
- 2004年に国際ボクシング名誉の殿堂入りを果たした。
元受刑者からチャンピオンへ、ドワイト・ムハンマド・カウィ氏が72歳で死去
カムデン(ニュージャージー州)発 - 元受刑者でありながら、ボクシングの殿堂入りを果たし、2階級制覇を成し遂げたドワイト・ムハンマド・カウィ氏が死去した。享年72歳。
カウィ氏の妹、ワンダ・キング氏によると、カウィ氏は5年間認知症と闘病した後、金曜日に亡くなったとのことだ。
受刑者からボクシングの世界へ
ドワイト・ブラクストンとしてボルチモアで生まれた彼は、カムデンで育った。武装強盗で服役中、ラーウェイ州立刑務所のボクシングプログラムに参加し、1978年に釈放されてすぐに25歳でプロに転向した。
1982年にイスラム教に改宗した後、合法的に名前をドワイト・ムハンマド・カウィに変更したカウィは、1981年12月にマシュー・サード・ムハンマドを10ラウンドでストップし、WBCライトヘビー級王座を獲得した。8か月後、カウィは再びサードをストップしたが、今回は6ラウンドだった。
クルーザー級王座獲得、そしてヘビー級へ
1983年3月にマイケル・スピンクスに敗れた後、「カムデンの buzzsaw(電気ノコギリ)」と呼ばれた身長170cmのカウィは、階級を上げ、1985年7月にピート・クルースからWBAクルーザー級タイトルを奪った。カウィは、1986年7月にエバンダー・ホリフィールドとの15ラウンドの激闘の末、タイトルを失った。
その後、カウィはヘビー級としても戦い、ジョージ・フォアマンに7ラウンドでストップされた。
引退後もボクシング界に貢献
カウィは1998年に46歳で引退し、41勝11敗1分け、25KOという記録を残した。彼は2004年に国際ボクシング名誉の殿堂入りを果たした。
リングからの引退後、彼はボクシングトレーナー、青少年擁護活動家、薬物・アルコールカウンセラーとして活動した。次世代の育成に尽力し、社会貢献を続けた。彼自身が苦難を乗り越えて成功を収めた経験から、多くの人々に希望を与えた。
カウィ氏は、その強烈なファイトスタイルと、リング内外での人間性で多くの人々に愛された。彼の死は、ボクシング界にとって大きな損失である。
解説
ドワイト・ムハンマド・カウィは、その波乱万丈な人生と、そこから這い上がり世界チャンピオンになったという点で、非常に魅力的な人物です。元受刑者という経歴を持ちながら、ボクシングという世界で頂点を目指し、見事にそれを達成しました。彼の成功は、多くの人々に希望と勇気を与え、特に困難な状況にある人々にとって、大きな励みとなりました。また、引退後もボクシング界に貢献し続け、社会的な弱者を支援する活動を行ったことも、彼の偉大さを示すものです。カウィ氏の人生は、努力と信念があれば、どんな困難も乗り越えられるということを教えてくれます。
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出典: https://www.espn.com/boxing/story/_/id/45839603/dwight-muhammad-qawi-hall-fame-boxer-dies-72