ロジャース、ジャイアンツとのトレード破談後、メッツへ

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サマリ

  • ニューヨーク・メッツが、リリーフ投手タイラー・ロジャースをジャイアンツから獲得。
  • 見返りとして、ホセ・ブット、ドリュー・ギルバート、ブレイド・ティドウェルをジャイアンツへ放出。
  • タイラー・ロジャースは、今シーズン防御率1.80、53試合に登板しリーグ最多。
  • ロジャースの双子の兄弟テイラー・ロジャースも同日、レッズからパイレーツへトレード。
  • メッツのリリーフ陣は、故障者が続出し疲弊しており、ロジャースの加入は大きな戦力となる。

双子トレード!ロジャース、ジャイアンツからメッツへ

ニューヨーク・メッツは水曜日、サンフランシスコ・ジャイアンツから右腕リリーフ投手のタイラー・ロジャースを獲得した。見返りとして、右腕ホセ・ブット、有望株の外野手ドリュー・ギルバート、同じく有望株の右腕ブレイド・ティドウェルをジャイアンツへ放出した。メッツのリリーフ陣はここ数週間、疲弊しており、今回のトレードはブルペン強化を目的としたものだ。

メッツ、ロジャース獲得に大きな見返り

メッツはロジャース獲得のために、かなりの見返りを支払った。ホセ・ブットは将来のエース候補として期待されており、ドリュー・ギルバートはメッツのファーム組織で7位にランク付けされる有望株だった。ブレイド・ティドウェルも同様に、将来を嘱望される若手投手だ。

タイラー・ロジャースとは

34歳のロジャースは、アンダースローから平均83マイルのシンカーを主体とした2種類の球種で打たせて取るタイプの投手だ。今シーズンは53試合に登板し、防御率1.80、38奪三振、4与四球という素晴らしい成績を残している。これは、MLBで最多の登板数だ。7年間のキャリア全体では、防御率2.79を記録しており、すべてジャイアンツでプレーしている。昨シーズンは、ナショナル・リーグ最多の77試合に登板し、防御率2.82を記録した。また、パンデミックにより短縮された2020年シーズンと2021年にも、リーグ最多の登板数を記録している。

双子の兄弟も同日トレード

ロジャースの双子の兄弟であるテイラー・ロジャースは、同じ水曜日にシンシナティ・レッズからピッツバーグ・パイレーツへトレードされた。ESPNのリサーチによると、兄弟が同じ日にシーズン中にトレードされるのは、MLB史上3度目のことだという。

メッツのリリーフ陣の現状

今シーズン終了後にフリーエージェントとなるタイラー・ロジャースは、酷使と怪我によって消耗したメッツのリリーフ陣に加わる。5月中旬以降、ニューヨークは左腕のA.J.ミンターとダニー・ヤング、右腕のマックス・クラニックとデドニエル・ヌニェスを怪我で失っている。

リリーフ陣の疲弊

先発投手の投球回数がリーグ25位という状況も相まって、メッツのリリーフ陣は疲弊している。5月31日まではリリーフ防御率でメジャーリーグ2位だったが、6月1日以降は4.87でリーグ25位、勝利貢献度では28位と大きく順位を下げている。

ジャイアンツへの放出選手

メッツからジャイアンツへ放出された選手は、いずれも将来を嘱望される有望株だ。ギルバートはセンターを守る選手で、ESPNのカイリー・マクダニエルによると、メッツのファーム組織で7位の有望株だった。ティドウェルは今シーズン、メッツで2試合に先発、2試合にリリーフとして登板した後、トリプルAのシラキュースに所属していた。

ジャイアンツのロースター調整

40人ロースターの空きを作るため、ジャイアンツは右腕のショーン・ヘイゼルをDFA(戦力外)とした。

解説

メッツによるタイラー・ロジャースの獲得は、ブルペン強化に向けた積極的な動きだと言えるでしょう。先発投手の投球回数が伸び悩む中、リリーフ陣の負担が増加しており、疲弊が深刻化していました。ロジャースは豊富な経験と実績を持ち、メッツのブルペンに安定感をもたらすことが期待されます。しかし、メッツがロジャース獲得のために放出した見返りは、将来性豊かな有望株たちであり、その損失は決して小さくありません。今回のトレードが、メッツにとって吉と出るか凶と出るか、今後のロジャースの活躍と放出された若手選手の成長を見守る必要があります。また、双子の兄弟が同じ日にトレードされるという珍しい出来事も、今回のトレードをより興味深いものにしています。

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出典: https://www.espn.com/mlb/story/_/id/45862362/sources-mets-acquire-tyler-rogers-trade-giants