カーショー、シャーザーとの頂上対決を制す
サマリ
- クレイトン・カーショーとマックス・シャーザーが歴史的な投げ合いを演じた。
- MLB史上初の、ルーキー時代から3000奪三振以上を記録した投手同士の先発対決。
- カーショーが1失点、シャーザーが2失点の内容で、カーショーが勝利投手となった。
- ムーキー・ベッツが23試合ぶりのホームランを放ち、カーショーを援護。
- 両投手はお互いの功績を称え合い、リスペクトを示した。
カーショーがシャーザーとの名勝負を制す
ロサンゼルス発 - マックス・シャーザーとクレイトン・カーショーが金曜日の夜、53,825人の満員の観衆の前で6回にわたり激しい投げ合いを繰り広げた。これはMLB史上初の、ルーキー時代から3,000奪三振以上を記録した投手同士の先発対決となった。
41歳のシャーザーはトロント・ブルージェイズの投手として、465回目の先発登板。37歳のカーショーはロサンゼルス・ドジャース一筋18シーズンで443回目の先発登板となった。
ブルージェイズのジョン・シュナイダー監督は「おそらく、この日のオーダー表は私のオフィスに飾っておくだろう」と語った。
かつてロサンゼルスでチームメイトだった両投手は、共にサイ・ヤング賞を3度受賞しており、将来的に野球殿堂入りが確実視されている。
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は試合前に「2人の偉大な競争相手だ。このような光景は二度と見られないかもしれない」と語った。
Competitors.
Friends.
Legends of our game.
Max Scherzer and Clayton Kershaw swapped jerseys after their historic meeting on the mound. pic.twitter.com/Fs0lhLHqpz
カーショー(6勝2敗)は、7回を1失点7安打に抑え、ドジャースが5対1で勝利を収めた。74球(うち54球がストライク)を投げ、4奪三振1四球だった。また、ドジャースの攻撃時には、ライバルの投球を見守るためにベンチに留まった。
カーショーは「シャーザーは素晴らしい投球をしていた。96マイル(約154キロ)も出ていた。全く歳を取っていないように見える」と語った。
一方、シャーザー(2勝2敗)は2失点6安打の内容で敗戦投手となった。98球(うち63球がストライク)を投げ、5奪三振3四球だった。
ロバーツ監督は「マックスは本当に素晴らしい球を持っていた」と語った。
カーショーは、5回にムーキー・ベッツが2点本塁打を放ち、ドジャースが2対1とリードした状態で降板した。ベッツにとって7月5日以来の本塁打であり、23試合ぶりの一発となった。これはドジャースでの2番目に長い本塁打なし期間であり、今シーズン最長だった。
左腕のカーショーは初回、わずか11球でブルージェイズを三者凡退に抑える効率的な投球を見せた。
試合展開
ロサンゼルスは初回裏、シャーザーを攻め立てた。大谷翔平とベッツが連続でラインドライブのシングルヒットを放ち、その後、デイビス・シュナイダーがウィル・スミスの打球を左翼のドジャースブルペンのフェンス際でキャッチし、潜在的な3点本塁打を阻止した。シャーザーはマックス・マンシーに四球を与え満塁としたが、テオスカー・ヘルナンデスを三振に打ち取り、この回を終えた。
シャーザーは2回と3回を三者凡退に抑えた。カーショーは2回、ボー・ビシェットの得点でアディソン・バーガーが2ストライクからのシングルヒットを放ち、トロントが1対0とリードした。
ドジャースのルーキー二塁手、アレックス・フリーランドは、一塁走者がいる状態で、アーニー・クレメントが放った浅いライトへのポテンヒットをキャッチし、5回の3アウト目を奪った。これを見て安心したカーショーは、笑顔で人差し指を空に向けた。
シャーザーとカーショーが対戦するのはこれで4度目。最初の対戦は予期せぬものだった。2008年9月7日、アリゾナのランディ・ジョンソンとドジャースのグレッグ・マダックスという殿堂入り投手が共に先発を回避。その代わりに、当時24歳のルーキーだったシャーザーと、当時20歳のカーショーがそれぞれ先発し、勝敗はつかなかった。
カーショーは、シャーザーとの対戦成績を5試合で3勝1敗、防御率3.54とした(プレーオフを含む)。カーショーは、シャーザーに3回以上勝利した数少ない先発投手の一人だ(他にケビン・コレイアがいる)。
シャーザーは「彼は素晴らしいキャリアを積んできた。我々が再び対戦することになったのは、ちょっとしたクールな出来事だ。彼は素晴らしいチームメイトでもある。彼がフィールド内外で行っていること全てに、最大限の敬意を払っている」と語った。
ロバーツ監督は、2021年シーズンの後半にドジャースがシャーザーを獲得した際、彼を指揮した。その時、シャーザーはMLB史上19人目の3,000奪三振を達成した投手となった。カーショーは7月にドジャースタジアムで3,000奪三振クラブの20番目のメンバーとなった。
カーショーは「シャーザーが私のすぐ前に3,000奪三振を達成したのは本当にクールだ。彼と一緒にプレーし、キャリアのほとんどで彼と対戦してきた。これが私たちの最後の年かどうかは分からないが、間違いなく終わりに近づいている。楽しい道のりだった」と語った。
解説
今回のカーショー対シャーザーの対決は、MLBファンにとって特別な試合だったと言えるでしょう。両投手とも長年にわたり球界を代表する存在であり、数々の記録を打ち立ててきました。今回の試合は、両投手のこれまでの功績を称えるとともに、今後の野球界を担う若手選手たちにとって大きな刺激となるでしょう。また、記事中にもあるように、両投手が互いをリスペクトする姿勢は、スポーツマンシップの模範となるものであり、多くの人々に感動を与えました。
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