ハーバート躍動!チャージャーズ、ブラジルでチーフスを破りAFC西地区制覇へ前進
サマリ
- ロサンゼルス・チャージャーズがブラジルで開催された試合でカンザスシティ・チーフスに27-21で勝利。
- チャージャーズのQB、ジャスティン・ハーバートが318ヤード、3TDの活躍でチームを勝利に導く。
- チーフスのQB、パトリック・マホームズは奮闘するも、チャージャーズの守備に苦戦。
- チーフスは海外でのレギュラーシーズン戦で初の敗北。
- キーナン・アレンがチャージャーズ史上3人目の60TDを達成。
ハーバートが輝き、チャージャーズがブラジルでチーフスを下しAFC西地区で勝利
2018年にパトリック・マホームズが先発QBとなって以来、カンザスシティ・チーフスはNFLの多くのチームを打ち負かしてきた。その支配を最も痛感してきたのは、おそらくロサンゼルス・チャージャーズだろう。チャージャーズは、サンパウロのコリンチャンス・アリーナで行われた金曜夜の試合に臨むまで、チーフスに7連敗中で、過去22試合では3勝19敗と大きく負け越していた。
チャージャーズにとって、いつも一方的な試合だったわけではない。試合はしばしば最後の数分、あるいは数秒で決着がつくこともあったが、最終的にはチーフスが勝利することが多かった。
しかし、金曜日の夜、その勢力図が変わった。
クォーターバックのジャスティン・ハーバートは、第4クォーターの3rdダウン残り14ヤードの場面で19ヤードのスクランブルを見せ、事実上試合を終わらせ、チームメイトを狂喜乱舞させた。ハーバート率いるチャージャーズのオフェンスは、一晩中チーフスのディフェンスを容易に打ち破り、チャージャーズのディフェンスはマホームズ率いるチーフスのオフェンスをなんとか抑え込み、27-21で勝利を収めた。
金曜日の夜の試合で両チームにとって最も重要なポイントは以下の通りだ。
ロサンゼルス・チャージャーズ(1勝0敗)
QBのパフォーマンスについて
今シーズンのハーバートは、昨シーズン序盤とは全く違う。昨シーズン、ハーバートが200ヤードを超える試合を記録したのは第6週になってからで、300ヤードを超えたのは第7週だった。ハーバートは金曜日の夜に300ヤードを超え、318ヤードと3つのタッチダウンを記録した。ハーバートが300ヤード以上のパスと3つのタッチダウンを記録したのは、2023年のデトロイト・ライオンズ戦以来のことだ。金曜日の夜のパフォーマンスは、ワイドレシーバー陣の改善と、ハーバートの強みを生かすグレッグ・ローマン攻撃コーディネーターへの信頼の表れだった。
注目のトレンド:メキ・ベクトンの健康状態
チャージャーズの右ガードであるL.A.のトップフリーエージェント契約選手であるメキ・ベクトンは、金曜日の試合を通して疲弊しているように見えた。ベクトンは試合中、サイドラインで酸素吸入を受けながら何度かスナップを欠場した。ベクトンは、明らかにされていない怪我でトレーニングキャンプの実践を3週間欠席し、病気で金曜日の試合に疑問符を付けた状態で臨んだ。
知っておくべきスタッツ
キーナン・アレンは、フランチャイズ史上3人目の60タッチダウンを達成したチャージャーズの選手となった。これは、わずか1年前には決して起こり得ないと思われていたマイルストーンだ。チャージャーズは契約上の争いの後、アレンをシカゴ・ベアーズにトレードしたからだ。アレンは金曜日の夜、第3クォーター終盤にエンドゾーンでワイドオープンとなり、11ヤードのタッチダウンキャッチを決めた。
次の試合
9月15日(土)午前11時、ラスベガス・レイダースと対戦
カンザスシティ・チーフス(0勝1敗)
たとえ状況が絶望的であっても、マホームズは魔法を生み出した。残り時間4分を切り、4thダウン残り7ヤードの場面で、ワイドレシーバーのハリウッド・ブラウンに49ヤードのパスを通した。カンザスシティはフィールドゴールで27-21と差を縮め、なんとか粘ったが、その後のポゼッションで肝心なところでストップすることができなかった。
この敗北は、チーフスにとって海外でのレギュラーシーズン戦で初の敗北となった。金曜日まで、チーフスはアンディ・リード監督の下、ロンドン、メキシコシティ、ドイツのフランクフルトでの試合で無敗だった。
QBのパフォーマンスについて
後半、マホームズは再びスーパーヒーローのようなパフォーマンスを求められた。序盤に負傷で退場したザビエル・ワージーを欠く中、マホームズは勇気と決意を尽くして、第4クォーターでチーフスにチャンスを与えた。マホームズは後半、パスで160ヤード、ランで42ヤードを稼ぎ、精彩を欠いたスタートを切ったチーフスのオフェンスに火をつけた。
第3クォーター、セーフティのダーウィン・ジェームズJr.は、アンブロッカーのブリッツを仕掛け、マホームズにプレッシャーをかけた。ジェームズがポケットの真ん中で靴ひもタックルを試みた後、マホームズは体が芝生と平行になった状態で、レシーバーのジュジュ・スミス・シュスターにボールを投げ、敵陣ミッドフィールド付近の3rdダウン残り5ヤードの場面で重要なコンバージョンを果たした。マホームズは、ライトエンドのトラビス・ケルシーへの完璧なパスでドライブを終え、ケルシーは37ヤードのタッチダウンレセプションを決めた。
ターニングポイント
残り12分、チーフスは2回連続のタッチダウンドライブで勢いに乗っているように見えた。チーフスのディフェンスは、マホームズに逆転のドライブをさせるために、ただ1つのストップを必要としていた。しかし、チャージャーズはメソディカルな11プレーのドライブで7分を消費し、ハーバートはパスを8回すべて成功させ、その多くはフィールドの中央を狙ったものだった。理由は簡単だ。ハーバートと彼の2人の最高のレシーバー、ラッド・マコンキーとキーナン・アレンが、チーフスのセーフティ、チャマリー・コナーとジェイデン・ヒックスの拙いプレーを突いたのだ。ハーバートはチャージャーズのポゼッションを、レシーバーのクエンティン・ジョンストンへの23ヤードのタッチダウンで終えた。ジョンストンは1対1のマッチアップでヒックスを打ち破った。このスコアでチャージャーズは27-18とリードを広げ、カンザスシティは取り戻すことができなかった。
知っておくべきスタッツ
金曜日の試合に入るまで、チーフスは1点差の試合で17連勝しており、これはリーグ記録だった。ハーバートは後半、マホームズの反撃を許さず、チャージャーズがリードを維持するのを助けた。後半、ハーバートは16回のパス試投のうち13回を成功させ、147ヤードと2つのタッチダウンを記録した。チーフスはハーバートに何度もブリッツを仕掛け、2回サックしたが、クォーターバックは2分を切る直前の3rdダウン残り14ヤードの場面で右にスクランブルし、19ヤードを獲得し、チャージャーズに勝利をもたらした。
次の試合
9月14日(土)午前5時25分、フィラデルフィア・イーグルスと対戦
解説
ロサンゼルス・チャージャーズが、宿敵カンザスシティ・チーフスを相手に、敵地ブラジルで歴史的な勝利を収めた。ジャスティン・ハーバートの卓越したパフォーマンスと、進化したオフェンス戦略が、長年のライバルに対する雪辱を果たした。一方、パトリック・マホームズ率いるチーフスは、新たな戦力不足とディフェンスの課題が露呈し、連覇に向けて課題を残す結果となった。この勝利は、チャージャーズにとってAFC西地区での勢力図を塗り替える大きな一歩となる可能性を秘めている。
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