NWSLパワーランキング:プレーオフ目前、ダッシュが順位を上げる
サマリ
- NWSLパワーランキングが更新され、各チームの順位変動が明らかに。
- 首位はカンザスシティ・カレントで、依然として圧倒的な強さを見せつけている。
- ヒューストン・ダッシュが大きく順位を上げ、プレイオフ進出に向けて勢いを増している。
- オーランド・プライドは調子を落とし、苦戦が続いている。
- シカゴ・スターズは最下位ながらも、勢いに乗っている。
NWSLパワーランキング:プレイオフが迫る中、ダッシュが躍進
今週もNWSLの熱戦が繰り広げられ、ESPNのパワーランキングが更新された。各チームの順位はどのように変動したのか?上位チームは安定した強さを見せているのか?それとも下位チームが巻き返しを見せているのか?最新のパワーランキングを見ていこう。
トップグループの状況
1位:カンザスシティ・カレント
首位のカンザスシティ・カレントは、ベイFCを2-0で下し、無敗記録を14試合に伸ばした。既にプレイオフ進出を決めており、NWSLシールド(レギュラーシーズン1位)獲得に向けて独走態勢に入っている。もはや、2024年のタイトル獲得を阻止できるチームは存在しないのではないかと思わせるほどの圧倒的な強さだ。
2位:ワシントン・スピリット
ワシントン・スピリットは、多くの変更と怪我に見舞われながらも、リーグ屈指の強豪としての地位を確立している。シアトル・レインを2-0で破り、トリニティ・ロッドマンが2ゴールを挙げる活躍を見せた。レギュラーシーズンでは7試合無敗と好調を維持しており、次戦は首位のカンザスシティ・カレントとの直接対決となる。
3位:サンディエゴ・ウェーブFC
サンディエゴ・ウェーブFCは、アレックス・モーガンの引退セレモニーを行ったものの、ヒューストン・ダッシュに0-3で敗れるという思わぬ結果に終わった。ボール保持率やシュート数ではダッシュを上回ったものの、決定力不足が露呈した。今シーズンは強豪としての姿を見せてきたウェーブFCだが、この試合ではその実力を発揮できなかった。
中位グループの動向
4位:オーランド・プライド
オーランド・プライドは、シカゴ・スターズに2-5で大敗し、悪い流れが続いている。7試合勝利なし(3分け4敗)となり、守備の崩壊が目立つ。リズベス・オヴァジェがデビューを果たしたが、チームの立て直しには時間がかかりそうだ。
5位:レーシング・ルイビルFC
レーシング・ルイビルFCは、ポートランド・ソーンズに1-2で敗れ、5試合ぶりの黒星となった。試合内容は拮抗しており、4月27日以降の試合は、カンザスシティ戦での2敗とオーランド戦での1勝を除き、引き分けまたは1点差での決着となっている。プレイオフ進出圏内を維持しているが、次戦はシアトル・レインとの重要な一戦となる。
6位:NJ/NYゴッサムFC
NJ/NYゴッサムFCは、アンヘル・シティを3-1で下し、順位を上げた。ローズ・ラヴェールがゴールを決め、チームを勝利に導いた。ゴッサムは今シーズン、順位の変動が激しいが、この勝利でプレイオフ進出に向けて前進した。
7位:ヒューストン・ダッシュ
ヒューストン・ダッシュは、サンディエゴ・ウェーブFCを3-0で破るというサプライズを起こし、大きく順位を上げた。6試合無敗となり、プレイオフ進出に向けて視界が開けてきた。次の対戦相手は下位のシカゴ・スターズとユタ・ロイヤルズであり、連勝を伸ばすチャンスだ。
8位:ポートランド・ソーンズ
ポートランド・ソーンズは、レーシング・ルイビルFCに2-1で勝利し、アウェイで貴重な勝ち点3を獲得した。チーム状態は不安定だが、4位につけている。次戦は13位のシカゴ・スターズとの対戦となる。
9位:シアトル・レインFC
シアトル・レインFCは、ワシントン・スピリットに0-2で敗れ、5試合勝利なしとなった。トリニティ・ロッドマンを抑えることができず、苦戦を強いられた。7位に後退し、次戦はレーシング・ルイビルとの対戦となる。
下位グループの状況
10位:アンヘル・シティFC
アンヘル・シティFCは、ゴッサムFCに1-3で敗れ、順位を下げた。アリッサ・トンプソンがチェルシーに移籍し、戦力ダウンは否めない。プレイオフ進出に向けて、何かが足りない状況が続いている。
11位:ノースカロライナ・カレッジ
ノースカロライナ・カレッジは、ユタ・ロイヤルズと1-1で引き分け、勝利を逃した。89分にPKで勝ち越したものの、直後に同点ゴールを許してしまった。6試合勝利なしと苦戦が続いており、ショーン・ナハス前監督の解任後も状況は改善されていない。
12位:シカゴ・スターズFC
シカゴ・スターズFCは、オーランド・プライドを5-2で破り、最下位ながらも勢いに乗っている。ルドミラが4試合で6ゴールと絶好調で、チームを牽引している。6試合無敗(5分け1勝)と調子を上げており、今後の戦いに注目が集まる。
13位:ベイFC
ベイFCは、カンザスシティ・カレントに0-2で敗れ、4連敗となった。8試合勝利なしと苦しい状況が続いている。試合内容は悪くないものの、結果に結びついていない。
14位:ユタ・ロイヤルズ
ユタ・ロイヤルズは、ノースカロライナ・カレッジと1-1で引き分け、最下位から抜け出すことはできなかった。アリー・セントナーを失ったものの、チームは粘り強い戦いを見せている。3試合無敗であり、直近6試合では1敗しかしていない。
解説
NWSLは、プレイオフ進出をかけた戦いが佳境に入り、各チームの熱い戦いが繰り広げられている。首位のカンザスシティ・カレントは圧倒的な強さを見せつけているが、ワシントン・スピリット、サンディエゴ・ウェーブFCなどが追随している。また、ヒューストン・ダッシュやシカゴ・スターズなど、下位チームの躍進も見逃せない。プレイオフ進出をかけた争いは、最後まで目が離せない展開となりそうだ。
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